キズ絆 - Scene4-
-----
はい!じゃあ本番!📣の仁の声と共に明転。
事務所にはメガホンを手にキャスケットを被り映画監督を彷彿させるような格好の仁
台本を手にした花岡となつみ、そして隼人と美麗
武、智子、かえでの姿もある。
なつみが明と別れる為の演技のリハーサルが始まる。
なつみ、新しい恋人役の隼人、服部役は花岡、服部をたぶらかす女役の美麗
「よーい!アクション」とメガホンを叩き仁はCDの再生ボタンを押す。
♪〜 Precious / 伊藤由奈
心が〜と歌に合わせて口パクし歌う仁
ド頭のなつみのセリフを間違えて言ってしまう花岡
すると仁はメガホンで花岡の頭を思いっきり叩く
なつみさんのセリフだろ!と責める仁、隼人と美麗も無言で花岡に詰め寄り威圧する。
「初めてだから💦」とタジタジな花岡
怒った美麗は花岡にガンを飛ばし続けている
「美麗さんもごめんね」と美麗を元の立ち位置へと誘導する仁
美麗は仁の顔を見るとハッとしたように手で仁の顔のサイズを測る。それを自分の顔に当てて仁の顔の小ささに白目を剥く
「勝った気にならないで!!!!!舞台女優は顔が大きい方が勝ちなの!!!」その勢いに押される仁
気を取り直し再び始まるリハーサル
♪〜 Precious / 伊藤由奈
な「明さん、開口一番こんなこと言うのもあれだけど、私他に好きな人がいるの」
〈 彼氏役の隼人と明役の花岡の掛け合い 〉
「ちょっと明!私と言う極上の女がいながらまだそんな女相手にしてるの?」とトレンチコートに身を包んだ網タイツ姿の美麗が現れる
服部役の花岡「誰だお前?」
「いくら頭では忘れようとしてもこれを見たら本能では忘れられないはず」とコートの紐に手をかける美麗
それに合わせて曲のボリュームを上げる仁
♪〜 信じよう〜ふたりだ〜から〜
に合わせてコートを広げると下はスクール水着、ガードル姿の美麗(水着には3-B 齊藤 の大きなゼッケン)
その姿を見た 服部役の花岡は
「 齊藤?!」と思い出したような素振りで美麗の腰元に抱きつく
そのまま座り込む2人。花岡は美麗の脚元に顔を埋め寝転ぶ。
「いいのよ、明」
「私は〜バラの〜さだめに生まれた〜」と歌う美麗(♪薔薇は美しく散るの一節)
「齊藤ーーーーー!!」
「カットー!!!」「いや〜なつみちゃん良かったよ〜!隼人もすごいナチュラルだったな!」と褒める仁
「美麗さんもセクシィ〜だね」
「本番は何もつけないでいこうと思います」
「ちょっとそれはやりすぎかな😅」
「あの〜齊藤って言うのは?」
「…本名です!ちなみにこれは本当に自前です。」
「高校が3-B?」
「中学です!」
「齊藤さんて下のお名前は?」
「…すえ子です 」
「 いい名前だぁ! 」と仁に言われ少しニコニコする美麗さん(齊藤すえ子)
次の瞬間「近づかないでよ!油断も隙もない坊や!」と小顔の仁の隣に並んでた事に気づきキレる美麗
「おい仁!俺の役の人頭おかしいんじゃないか?こいつ(隼人)に向かって 顔がいい なんて言って!一番はこいつ(美麗)だよ!なんだよ、私はバラの〜さだめに生まれた〜って」
「生まれるなーーーーーー!!!」と美麗に向かって怒鳴る花岡を「うるせーーーーー!!!」と再びメガホンで叩く仁
台本通りひと通りのリハーサルを終えたなつみは、仁に不安そうな表情で「これさすがに明さんにやりすぎじゃ…」と言う。
仁「あれ、なつみちゃん別れたいんだよね?」
「はい」
「だったらこれくらいはっきり言ってやったほうがいいんだよ!」
そこに里美が事務所に入って来て
「仁、昨日は変な事言ってごめんなさい」と声をかける。
「里美さんは悪くないよ」と庇うかえで
リハが終わる。
仁「そしたら、なつみちゃん後はそれ(台本)をよく読んで家で練習しといて!」
なつみが事務所を後にする。
「仁さん…実は僕、この話あんまり気乗りがしないんですよね」と隼人が口を開く。
「おい、隼人どういうことだよ?」と聞き返した仁に、でも仕事ですからプロとして明日は演りますから安心してくださいと続ける。
隼人「役者の前に僕たちもひとりの人間なんですよね。演じるためだけに生きてるわけじゃ…ないんです」
なぜかガソリンスタンドの店員さんの動きを美麗としながら言うと美麗の手を取り事務所を後にしようとする隼人が足を止め振り返る。
「僕はヒューマンな仁さんが好きだった…」
そう言い残し事務所を後にした。
武「今のいい事言ってたんすかね?」
花「多分な」
「かえでー、コーヒー淹れてくれるか?」
「飲みたいなら自分でやれば?」
仁を突き放す様に言い返す
別れたいなつみ と 別れたく無い服部どちらの依頼も受けてしまった仁。その答えが出る日が明日に迫っている。それなのに仁がどうするつもりなのか何を考えているのか分からない事に腹を立ててる様子のかえで。隼人の言葉を受け他の面々もどこか仁に素っ気ない。
「今日はもう、みんな帰ってくれないかな?」
「たけちゃんと、ともちゃんも今日はもういいから。考えたい事があるんだ。」
か「こう言ってるんだしほっとこう!」とかえでが突き放すように言いみんな入り口へと向かう。
いやでも…と最後まで仁をひとりにするのを心配し躊躇っている様子の武。外からかえでが「たけし!」と強めに呼ぶ。かえでに呼ばれた武は後ろ髪を引かれながらも事務所を後にする。
1人になった仁はデスクに向かうと2冊のファイルを手にし、ため息をつく。
そこに服部がやってきて仁に声をかける。
仁は服部をソファに通す。
「服部さん、これは調査をして分かった事が全て書いてあります。調査内容をまとめた報告書です。」と一冊のファイルを渡す。
それを服部が受け取ろうとすると、もう一冊のファイルを差し出す。
「そしてこれはそれを踏まえて、服部さんにしてもらいたい言動が記してあります。」
2冊のファイルを受け取る服部
「そのファイルをよく読んで明日またここに来てもらえますか?」と服部に尋ねる。
「服部さんそこで決着をつけましょう」
♪〜 変えられるのは未来だけ / KREVA
---- 暗転
ここはこんなセリフでした!というご協力は常に求めております🙇🏻♀️(匿名メッセージですのでどなたでもお気軽にメッセージください)
こちらは個人的な備忘録であり、キズ絆関連の一切の権利は劇団ノーティーボーイズ様に帰属致します。
「無断転載」は禁止です。
ブログのトラバ/引用、TwitterなどSNSでの拡散は歓迎します。